新型コロナウィルス(COVID-19)の症状
漠然と怖がらないで、何が起こっているのかキチンと理解しておきましょう
やっぱり、緊急事態宣言が延長されました。このウィルスは、そう簡単に引き下がってはくれないみたいです。ここにきて、「自分も本当に感染する(してる?)かも」と感じている方は多いのではないでしょうか。本当に多くの犠牲から、この未知のウィルスの正体が少しずつわかってきています。いったい、このウィルスが何をしてるのか、もし自分が発症したらどうゆう状況になるのか、テレビなどの報道にあおられ漠然と怖がらずに、きちんと理解しておきましょう。
COVID-19の感染は、粘膜から
COVID-19は粘膜、つまり、口、目、鼻の粘膜から侵入します。よって、この部分を覆うことが重要ですね。周知のことですが、マスクやメガネでリスクを下げましょう。マスクはウィルスを通してしまうけど、直接、口や鼻にくっつくのをある程度防げますし、自分が感染者だったら飛沫を拡散するリスクを下げます。手洗い・うがいは習慣化してきましたが、手で目や鼻や唇を触るのは避けましょう。またウィルスは胃酸でほぼ死ぬので、水分補給も兼ねて、水をちょこちょこ飲みましょう。
COVID-19の症状
まず、新型コロナVを発症したら、どういう経緯をたどるのか?
多くの症例や公開情報からCOVID-19 進行ステージで症状を整理してみました。もちろん全ての人がここにあげる全部の症状が出るわけではありません。
潜伏期間は約2週間(大半は3日〜7日のよう)
STAGE-1 発症、ゆっくりと進行
風邪のひき始めに似ています。 まず喉が痛くなって、くしゃみと鼻水が出て、そして発熱。熱は最初はそれほど高くなく、だらだらと続きます。倦怠感がひどく、頭痛や身体の痛みを訴える人が多いようです。
症状としては、喉の痛み、くしゃみ、鼻水、鼻の閉塞感、発熱、筋肉と関節の痛み、乾いた咳、嗅覚と味覚の喪失、短い呼吸、頭痛、吐き気、食欲の低下、下痢 、倦怠感、落ち着きなく不安。
STAGE-2 症状がだんだん激しくなる
38-9度の高熱、熱は上がったり下がったりを繰り返す。激しい咳と頭痛、そして衰弱が激しくなり胸の重苦しさ、痛みを伴ってきます。息苦しさで呼吸することが難しい、吐き気と嘔吐。ねばねばした痰が絡んで吐き出すのが困難。 食欲の消失。症状が少しおさまったと思っても、また再発する。
STAGE-3 急激な悪化、重篤化
だいたいここに至るまで1週間程度みたいです。そして突然、急激に悪化します。もちろん入院となり、面会謝絶、人工呼吸器が必要になります。患者さんは死と必死に戦っている状態です。
・重篤な肺炎。両側性間質肺炎。
・器官系の崩壊、肝臓、脳障害、腎不全、および血尿。
・心筋炎、心膜炎、心房細動(心臓が痙攣して動きが不規則、頻脈)、心不全の兆候。
・体内の鉄が多すぎることのダメージ。体内に酸素が運べない。
・サイトカインの急増によって急性呼吸窮迫症候群と多臓器不全に至る。
Stage-3になると、まさに生死の戦いです。医療現場の皆さんの奮闘は想像を絶します。
まさに現場で戦っている看護士さんからの情報が寄せられた記事がありましたのでご覧になってください。
https://www.shiatsu-hitoyasumi.com/2020/04/20/18796.html
このウィルスは、何をしているのか⁈
今回の新型コロナウィルスは、入院したら軽症化するまで一切誰とも会えず、そして重症化したら一気にあっけなく…という印象があります。亡くなると、家族は最後のお別れもできず、お骨になった状態で最愛の人を迎えることになります。志村けんさんも、岡江久美子さんも、入院したときいてから本当にあっという間に亡くなってしまいました。本当にびっくりしたし、悲しいです。
なんで、急激に悪化してすぐ死んでしまうのか?
親しくしている医師の方も、「肺炎でこんなに急激に死に向かうこはありえない!」とおっしゃってます。「人工呼吸器をつけても改善しない」ー医療現場の人たちも戸惑い混乱しているという声を聞きます。もちろん肺炎は重篤化するのだけれど、どうも肺炎で亡くなっているのではなさそうなのです。
では、何が起こっているのか?
実は、新型コロナウィルスは、赤血球に操作し体全身を蝕んでいるようなのです。これについては、海外の研究者たちも伝えています。
https://newsphere.jp/national/20200416-1/
日本語でとてもわかりやすく書かれた記事があったのでご参照ください。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n52cb46b3688d
まあ、わかりやすくいうと、このウィルスは赤血球のヘモグロビンを乗っ取って、ヘモグロビンの中にいるヘムという鉄イオンを追い出してしまう、みたいなイメージです。血液は肺で酸素を取り込み全身の細胞に送り届けますが、その役割を担っているのはヘムという鉄イオンです。なので、ヘムを失った赤血球は酸素を組織に供給できず、全身の細胞がいわば窒息死していきます。だとすると、人工呼吸器でいくら肺に酸素を送り込んでも役に立ってくれないのは理解できます。そもそも酸素の運搬係の赤血球が、こわれているのですから。
そして、赤血球の外に追い出されたヘムは、鉄イオンなので水分(血液)の中に放り込まれると当然酸化します。そして活性酸素種となって体のあちこちを攻撃し炎症を起こしてしまうのです。そうなると、自分の免疫が過剰に反応して逆に自己を攻撃してしまうサイトカインストームが起こり、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を引き起こします。つまり、新型コロナの患者さんは、多臓器不全と急性呼吸窮迫症候群(ARDS)で、亡くなっている可能性が大だということです。そう考えると、Stage-3で肺だけでなく、肝臓、腎臓、脳、心臓などなどがダメージを受けることもわかります。
では、私たちはどうしたらいいのか?!!
今のところ、このウィルスに対する薬は開発されていません。エイズ薬やマラリア薬が効くという話もあります。それに関しては、COVID-19が血液を攻撃するウィルスらしいということを考えれば、なんとなく納得しますね。
病院でも、今のところ、対処療法しか行えていません。
私たちは、極力、感染しないように、感染しても発症しないように、自分の身を守る努力しかできないのです。
つまりは、自己防衛と、ウィルスと戦えるように自己治癒力を高めるしか今のところないのです。自己治癒力を高めるしかないと書きましたが、新型コロナに限らず、全ての病に対してはそれにつきるのです。病気を治すのは、お医者さんでも薬でもありません。もちろん、それらの手助けはとても重要ですが、最後は自分の自己治癒力で治っていくのです。
自己治癒力の高め方は、また別途お伝えしたいと思いますが、基本は、日頃からバランスよい食事をして十分な栄養をとることと、よく寝て休息をとること。その基本があっての、様々なサポートの活用なのだとご理解いただきたいと思います。