免疫力を高めてウィルス感染に備える
世界的な自然療法医 Dr. ロビン・マーフィー先生に聞きました
新型コロナウィルスのパンデミックが世界的に起こったことで、この2月以降、毎日のように世界中のホメオパスが対策についてウェブセミナーを開催しています。昨夜も、世界的な自然療法医 Dr. Robin Murphy N.Dのセミナーがありました。マーフィー先生は、ホメオパスでもありナチュロパスでもあられ、様々な自然療法に知見をお持ちです。中心はホメオパシーに関するものでしたが、様々な自然療法の観点からも、免疫力を高める為のサポートを紹介してくれました。ご自分で取り入れることが出来るものなので、ここで紹介させていただきます。
免疫力を高めるエルダーフラワーとエキナセアのシロップやお茶
エルダーフラワーもエキナセアもハーブティやシロップとして欧米で古くから愛用されています。免疫力を高めて、風邪やインフルエンザなどの感染症予防に効果があるとされています。私も飲んでいますが、エルダーフラワーシロップは、マスカットの香りがほんのりとして、炭酸水で割って飲むと、とってもとっても美味しいです。爽やかで、これから暑くなる季節にピッタリ! お子さんも大好きだと思います。カクテルなんかも作れちゃいます。いずれもネットなどで購入できるので試してみてください。
エキナセアは、ホメオパシーのレメディにもなっていますし、マザーティンクチャーもありますよ。
エルダーフラワーのハーブ効果
利尿、発汗、去痰、抗炎症、抗ウイルス、粘液の浄化、収れん
風邪やインフルエンザ、気管支炎、アレルギー性鼻炎や花粉症の予防・改善効果があるとされています。粘液を浄化して呼吸器の気道を浄化、痰を除去してくれます。利尿作用と発汗作用に優れ、体内に溜まった毒素の排出を助けます。ただし、妊娠中や授乳中の方は念のため摂取しない方が良いようです。
フランキンセンスのエッセンシャルオイル
フランキンセンスの木は、オマーンなどの主にアラビア半島に自生する低木です。その樹脂は、古代エジプト・バビロニア・ヘブライなどで、宗教儀式や瞑想・心身の浄化などに使われ、キリスト生誕時にも捧げられたと言われています。神聖な香りとされ、とても貴重で高価なものでした。鎮静作用があり、イライラや不安を和らげてくれるフランキンセンスは、忙しい現代社会に生きる私達にも、心の平和を取り戻させてくれそうです。また、優れた呼吸器系の特効作用もあり、エッセンシャルオイルを暖かいお湯に浸し吸い込むと良いそうです。
私は、時々、フランキンセンスの乳香をお香のように炊きくのですが、なんとも言えない神秘的な香りが大好きです。でも、もくもくと白い煙がものすごく立つので、火災報知器がなるのではないかと最初は焦りました。
亜鉛の補給が必須!
新型コロナウィルスの症状として、味覚・嗅覚の消失というのがあります。必須ミネラルである亜鉛が不足すると、まさにこの症状が現れます。私達の身体はウィルスと戦う際に、多くのビタミンやミネラルを消費しますが、新型コロナウイルスとの戦いでは、特にこの亜鉛の消耗が激しいと考えられます。亜鉛はウィルスが増殖するのを抑え、感染症にかかりにくくする作用があるのですが、体内で作り出すことができないため、食事から補給するしかないのです。どんだけ亜鉛使って身体は戦ってるんじゃ!ってことです。身体に蓄えられている亜鉛が不足すれば、ウィルスとの戦いに負けてしまいます。だから、予防にもウィルスとの戦闘の為にも、十分亜鉛を補給しておいた方がいいということになりますね。
ただし、亜鉛は多く摂りすぎると逆にいや〜な味がするそうです。また、同じく必須ミネラルである鉄や銅の体内吸収を阻害して、貧血や免疫機能の低下、代謝異常につながりますので摂りすぎには注意しましょう。過剰摂取は泌尿器・生殖器系などにも悪影響を及ぼす可能性もあるという報告もあります。亜鉛を含む食品では牡蠣がダントツですが、豚レバーや高野豆腐にも多く含まれるので、この時期心がけて食べたいですね。食事からとるのが理想ですが、サプリメントでとる場合は、予防と回復のステージには1日15-30mg、COVID-19に感染している状態では1日30-80mgをとるのが良いとマーフィー先生はおっしゃっていました。亜鉛はホメオパシーのレメディにもあり、やはり嗅覚の消失というい症状に適応していますのでレメディで取っていただくのも良いと思います。
酸素の吸収率の改善にロディオラ・ロゼア(岩弁慶)
新型コロナウィルスの症状は、「まるで高山病のよう!」とも表現されています。
息苦しく、酸素を吸えない。一生懸命呼吸するけど酸素が取り込まれない。酸素欠乏で、頭痛、倦怠感、吐き気や食欲不振、息切れ、胸部圧迫感、錯乱、そして昏睡…脳と肺に影響します。
この、あまり耳慣れないロディオラ・ロゼア(和名:岩弁慶)は、バラのような香りをしていることから「ローズルート(バラの根)」とか、黄緑色の花を咲かせることから「ゴールデンルート(黄金の根)」と呼ばれている高山植物で、高山病の改善に良い薬草です。世界で古くから、登山時の強壮剤、滋養強壮、疲労回復、貧血解消、胃腸障害緩和など、さまざまな目的で利用されてきました。風邪やインフルエンザの特効薬でもあります。複数の抗酸化成分(ファイトケミカル)を高濃度で含み、活性酵素の除去効果に優れていて、体の抵抗力を引き出してくれます。また、酸素の吸収率が改善するデータもあるとのことですので、新型コロナウィルスの酸欠状態にも役立つものとしてご紹介されていました。サプリメントとして販売されています。
やっぱり基本は「まごわやさしい」お食事!
最後に、、、病気になっても怪我をしても自然と治るのは、自己治癒力があるからです。人間だけでなく、動物や植物も、自然界も、地球も、本来自然治癒力を備えています。どんなに環境汚染されても、自然は本来の姿へ戻ろうとします。でも自然に戻る力では追いつかないほど汚染されてしまったら、汚してしまった私たちがなんらかの手助けをする必要がありますね。その時に、化学的な(例えば)浄化剤を使えば早く効果が出るかもしれませんが、化学的な物質は他の影響を残してしまうかもしれません。そして長い目で見れば負の連鎖を生んでしまう可能性はゼロではありません。可能な限り自然に近い形で取り組んでいくことが、将来の安全性に繋がります。人間の身体も同じです。
マーフィー先生がいろんな自然療法的なサポートをご紹介いただきましたが、免疫力…つまり自然治癒力を高めて健康を維持する基本は、栄養バランスの良い毎日の食事です。
な〜んだ、って思いますか?
「あなたの身体は食べ物から出来ている」ーそのとおりです。
おばあちゃんが作ってくれたような和食。「まごわやさしい」をできるだけ❤️取り入れてください。
ま=豆
ご=ごま
わ=ワカメなどの海藻
や=野菜
さ=魚
し=椎茸などのきのこ類
い=イモ類
なぜ、「まごわやさしい」かと言えば、ミネラルです。身体を維持し、活動するために必要なミネラルを食事からとることが重要だからです。「なんだ、ミネラルならサプリでとればいいんじゃない⤴︎?」—それは、間違いです。栄養バランスの悪い状態で、いくらサプリを飲んでもほとんど吸収されません。何事も日頃の積み重ね。食事から栄養をとることが一番有効なのですね。
わかっているけど、難しいのよね。そう、私もなかなか毎日実践できておりません(正直なところ💦)
ちなみに、私は、ごとさ以外の全てをごった煮にしてしまいます。わは昆布にして一緒に煮る。もしくは、とろろ昆布をお椀に入れてお湯を注いで塩とお醤油をちょっと垂らしてお吸い物に。ゴマをご飯にふりかけ、焼き魚を主菜とすればOK😊
かんたん「まごわやさしい」の出来上がりです。